チョコチョコのメモ

美術鑑賞、映画、や、WordPressのメモ

「しりとり日本美術展」記念撮影コーナー

「しりとり日本美術」展

出光美術館の「しりとり日本美術」展を見ました。

屏風の左右の世界

最初に出迎えてくれたのは、酒井抱一「風神雷神図屏風」です。俵屋宗達の風神雷神図屏風の模写で、宗達オリジナルより少しおしゃれに感じます。
屏風が展示されている前に椅子があって、座ってもじっくり鑑賞しました。
右隻は緑の体の風神、左隻は白い体の雷神で、緑と白の世界ですが、風神が持つ風袋と雷神の体の白、風神の体と雷神が肩にかけている布の緑も呼応しています。背景の金と合わせて何とも美しい色でした。
ちなみに、雷神が肩にかけている布のことを、肩巾(ひれ)と言うそうです。参考:なるほど名画解説!−俵屋宗達『風神雷神図屏風』−

二つ目の屏風は、長谷川等伯「松に鴉・柳に白鷺図屏風」です。右隻は松と鴉(からす)の言わば黒の世界、左隻は雪と白鷺の白の世界です。それぞれが夏と冬で季節も違います。見事な対比です。

にらみ合う龍虎

伝 俵屋宗達の「龍虎図」。虎と龍が描かれていますが、ぎょろりとした目で視線を合わせている2匹は何ともユーモラスです。虎と龍がそれぞれ別の掛け軸に描かれていますが、並べると、視線がぴったり合います。それにしても、この虎は、すごくにらんでいるのですがあまり怖くない、しかしかわいいというのとも違ってどちらかというと不細工な、憎めない虎です。以下の記事で写真入りで紹介されています。
【レビュー】イメージをつないで自由に探求!軽やかに楽しめる展覧会「しりとり日本美術」が出光美術館で9月3日まで開催

「たくさんの図柄」

勝川春草の「美人鑑賞図」に描きこまれた、とても多くの図柄をインデックスに、多くの図柄を紹介していたのも興味深く見ました。「七宝」「宝づくし」という文様を初めて知りました。

今回の展覧会は「日本の美・鑑賞入門」とのことで、夏休み企画だったようですが、屏風や掛け軸の並べ方の解説、文様の解説も面白く、楽しい展覧会でした。

「しりとり日本美術展」記念撮影コーナー

投稿

更新

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です