3月終わりの雨の日、閉幕間際の六本木クロッシング2022展を見に行きました。印象に残ったものをいくつか紹介します。
漆
⻘⽊千絵 「BODY 20-1」など
発泡スチロールに漆を施しています。漆で磨かれた美しさと、いびつな人体の組み合わせがマッチしていると感じました。
沖縄
石垣克子が描く沖縄は、美しい風景の日常の中に、基地があります。
伊波リンダは写真で沖縄を描いています。
動く展示
やんツーの「永続的な⼀過性」は、ロボットが展示物を動かしてしまいます。展示物には説明を読むためのQRコードも示されているのに、それを読み取れるかは、運次第です。しばらくしてからくるとまた眺めが変わっていて、見飽きなかったです。
写真のような
猪瀬直哉「Romantic Depression」「Vacation on the Blue」他。写真かと思いましたが、違いました。「アクリル絵具、油彩、キャンバス」とあります。写真のような、でももしかしたら写真では表せない風景かもしれない、絵画です。
警棒の文字
⽵内公太「エビデンス」は、作者が除染作業で出た土を貯蔵する施設で警備員として働いていた時の、警棒でドライバーとコミュニケーションをとることから着想を得たそうです。
この、赤い警棒で作ったフォントを使って作成されたのが「⽂書 1: 王冠と⾝体 第 3 版」です。
警棒でのコミュニケーションを文字にして、またコミュニケーションしているところをおもしろいと思いました。
工事現場
SIDE CORE「EVERYDAY HOLIDAY SQUAD」は、工事現場を巨大にしたような、大きな展示です。工場夜景ならぬ、工事現場夜景のような面白さがありました。
展示では、動画が流れています。単なる工事の様子の動画かと思ったら、作業員さんがスケボーで滑走しています。
この組み合わせがおもしろくて、いろいろな角度から見ていました。
六本木クロッシングでは、毎回、現代的なものに触れるのが楽しいです。今回もいくつかの驚きに出会うことができました。
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