東京国立博物館 平成館での「桃山 天下人の100年」展。前期と後期1回ずつ鑑賞しました。
何種類もの洛中洛外図、西洋人が出てくる屏風、美しい花鳥図、印象的な茶道具。
武将たちの肖像画。
そして、武具。(照明が暗めになっているのも印象的でした。)
まさしく、戦国時代と重なる100年を表した展覧会です。
ポスターやチケットに使われている唐獅子図屏風はやはり圧巻でした。狩野派の作品を多く楽しむことができました。元信、永徳、探幽が並んでいるところは見ごたえがあります。ここは探幽の雪中梅竹遊禽図襖の洗練さがすばらしかったです。
別のコーナーでは中でも、元信の2種の華やかな四季花鳥図(ひとつは屏風)が並んで見られました。特に四季花鳥図屏風は、金地が華やかですが、花の美しさとたくさんの鳥のかわいらしさで、見飽きません。
驚いたのは泰西王侯騎馬図屏風で、4人の西洋の横行を描いていますが、全くの西洋画です。会津の鶴ヶ城に伝わったものだそうです。他の屏風にも西洋人が登場するものもありますが、日本画に描かれた西洋人というところですが、泰西王侯騎馬図屏風は、中世ヨーロッパの絵画のようです。いわゆる戦国時代の日本にこのような絵があったことが、とても不思議に思えました。
この展覧会では、武具も展示し、世が戦国時代であることも感じさせてくれます。戦いの合間に人々が楽しむ文化を見せてくれる展覧会でした。
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