東京都美術館で開催中のマティス展を見に行きました。


下のフロアから、マティスの生涯を追う構成になっています。絵画だけでなく彫刻も多く展示されています。
若いころの「読書する女性」(長女を生んだパートナーを描いている)は、後ろ姿が印象的です。
窓をモチーフにした作品が多いと解説にありました。「金魚鉢のある室内」は、第一次大戦中に描かれています。戦争という空気を感じさせます。
2階は写真撮影可能でした。いくつか印象的な作品の写真を撮りました。
次の画像は「ヴァンス室内画」シリーズの「黄色と青の室内」1946年と「赤の大きな室内」1948年です。


次の画像は、「夢」と「《夢》のための習作」です。まなざしの違いがおもしろいです。
ポンピドゥーセンターの「夢」の紹介


クレヨン画、インク画の表情は、より自然な印象を持ちます。


3つ目のフロアは、1947年の「ジャズ」がおもしろいです。切り紙絵の様々な形、デフォルメされていて、タイトルを見ながら出ないと何を表しているのかがわからないですが、逆に言えばタイトルとあわせて見ると、とても楽しいです。
ここまでマティスの生涯と作品をたどらせてもらえ、写実的な絵、キュビズムの幾何的な絵といった様々な絵を見たためか、この切り絵へのつながりをすんなり感じることができました。
マティスを堪能できた展覧会でした。
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