映画「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」を見ました。
若草物語の世界を、時間を行ったり来たりしながら描いています。
冒頭の、ニューヨークで原稿を出版社に持ち込む場面から、一気に7年前にさかのぼって、4姉妹の子どもから大人になりかかった頃が描かれます。俳優たちは同じなので時間の経過を感じにくいかなと思いましたが、服装、表情で、それぞれの時代を見事に描いています。4人がふざけあったり合同で劇を披露したり、けんかしたり、4人のパワーに圧倒されます。
大人になってくるにつれ、将来のこと、恋愛、ベスの病気、結婚へのプレッシャーに、4人がそれぞれ向かいます。主人公のジョーの情熱に共感しつつ、メグの美しさ、エイミーの強い個性、病弱なだけではないベスの存在感を楽しみました。
4姉妹の金持ちの伯母さんは、女は結婚すべきと言いながら自身はお金があるから独身でよい、という変わった女性で4姉妹に影響を与えます。この伯母さんを演じているのがメリル・ストリープであることを、エンドロールで初めて知って驚きました。演じている人物そのものになりきるすばらしい女優です。
舞台となるマサチューセッツの自然も美しいです。ストーリー・オブ・マイライフの公式サイトから、自然の美しさも紹介している予告編を引用します。
この映画は、オルコットの伝記ではなく、やはり「若草物語」なのでしょう。特に最後の方はフィクションであることを示唆していると思われる場面がありました。若草物語もン十年ぶりに読みたいと思います。
コメントを残す