「CODA」を見ました。知らなかったのですが、CODAとはChildren Of Deaf Adultの略で、聴こえない親を持つ聴こえる子ども、の意味だそうです。
物語は漁の場面から始まります。父と兄と共に、女子高生のルビーは早朝から漁に出て、唯一聴こえる人として無線に答えながら働きます。学校では居眠り…
そんな中合唱クラブに入り、先生に歌の才能を見出されます。
ルビーは家族とは手話で会話し、家族以外に通訳します。医者からの両親への性生活への注意事項も通訳です。聴こえないことによるちょっとしたすれ違いも、時にコミカルに描かれます。一方で、ルビーの家族は、聴こえない事で揶揄されることも多いことも描かれます。
ルビーは歌に打ち込みたいのに家族を助けなければならない、家族を助けたい思いもある。一方、家族にはルビーに頼りたい思いもルビーを応援したい、縛ってはいけないという思いもある。ルビーの歌を家族は聞けない、けれど。
家族の物語に、とても打たれました。ルビー、父、母、兄、4人それぞれの思いが伝わってきます。
ルビーの父、母、兄は、実際に耳が聞こえないろう者が演じています。当事者が演じることはなかなか見られませんが、その重要性について、ハフポストに記事が出ています。
「ろう者役には、ろう者の俳優を」はなぜ日本で定着しないのか。『コーダ』が映画界に残した功績
当事者が当事者を演じることがもっと広まってほしいと思います。

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