「アンモナイトの目覚め」を見ました。
主人公のメアリーがアンモナイトを発掘する、イギリスのライム・レジスの荒々しい波の音が、メアリーの発掘の過酷さを際立たせます。
この映画に出てくる、メアリー・アニングは実在の化石採集者で古生物学者です。シャーロット・マーチソン、ロデリック・マーチソンも、実在の人物で、メアリーと接点があったそうです。
メアリーとシャーロットの関係性については、映画のオリジナルのようです。監督のインタビューが下記の記事で紹介されています。
ケイト・ウィンスレットが演じた、実在の古生物学者メアリー・アニングとは? 「アンモナイトの目覚め」監督が語る
メアリーは、苦しい生活の中で、観光客向けに化石を用意するだけではなく、根気よく価値のあるものを探し出す。映画の中でシャーロットが化石発掘作業の価値を力説する場面もあって、それが伝わってきます。ケイト・ウィンスレットのがっちりした体つきと寡黙な表情が、過酷な生活を思わせます。
対するシャーロットは、裕福な家庭の若い妻、しかし、流産の悲しみと夫に価値を認められていない状況を抱えています。メアリーと生活する中で変わっていきますが、どの場面でもそれぞれに美しいです。演じるシアーシャ・ローナンが、「ストーリー・オブ・ライフ」のジョー役だったことは後で気づきました。確かに顔は同じですが、全く他の女性を見せてくれました。
公式サイトの予告編です。
さりげなく挟まれる、女性が表に出されなかった時代背景も、もう少し知ってみたくなる映画でした。
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