映画「ペンタゴン・ペーパーズ」のポスター

映画”The Post”(ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書)

4月に、映画「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」を見ました。原題は「The Post」で、これは、ワシントンポスト紙を指します。

見る気になったきっかけは、Forbesの以下の記事です。
スピルバーグは、なぜ新作を中断して「ペンタゴン・ペーパーズ」をつくったのか?
制作のキーパーソンの多くが女性であること、思いがけず社主となった女性の物語であることに 強く興味を惹かれ、映画館に行きました。

主人公のキャサリン・グラハムは、大新聞社の社主だけに、かなりのお金持ちの奥様ぶりです(それも、自分ではできない世界で、見ていて楽しかった)。その一方で、社主として背負っているものの大きさも伝わってきます。業界に女性の経営者は他にいなく、キャサリンはあいさつで「Gentlemen,」と呼びかけたり、一方パーティでは「政治の話が始まったので席を外す女性たち」の方に加わったりします。

決して、スーパーウーマンではなく、時には足をすくませながらも、従業員の生活を背負っていることを強く意識し、決断をしていく姿に非常に打たれました。

この映画のもう一つの見所は、新聞紙というアナログなメディアの制作場面です。活字、紙、輪転機、新聞紙を配達するトラック、それらの物量の迫力に圧倒されます。

扱った機密については、4代にわたって国のトップが真実を明らかにすることを先送りにしていくところの恐ろしさを感じました。トップのあり方を考えさせられます。

超仕事人間の編集主幹の家族の意外なほほえましさなど、細部も楽しい映画でした。

映画「ペンタゴン・ペーパーズ」のポスター

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